ティーガー戦車について

エゴン・クライネ、フォルクマール・キューン『ティーガー 無敵戦車の伝説1942-45』大日本絵画1991年にはティーガー戦車がどれだけ生産されたかが、書いてある。

 

ティーガーIE型

1942年(4月~12月)      83両

1943年(1月~12月)    649両

1944年(1月~ 8月)         623両

        合計        1355両

 たった1355両である。ちなみに、T-34は57000両である。

 http://dic.pixiv.net/a/T-34

 

 この偉大な戦車が、5万両生産されていたら、独ソ戦の様相も変わっていただろう。しかし、そうした仮定はほとんど無意味だということは確かだ。少なくとも、T-34戦車が登場したときにすでに量産されていたら(この仮定は、量と時期の仮定である)、ひょっとして、独軍のモスクワ占領も可能だったかもしれない。

 しかし、量産も無理だったし、時期も遅すぎるのである。